虫歯治療・根管治療

福西歯科クリニックの虫歯治療へのこだわり

・当院では、カリエスリスクテスト(虫歯のなりやすさを判定するテスト)を実施しています。
まず、お口の中にどれくらいの虫歯菌(ミュータンス菌とラクトバチラス菌)がいるのかを検査します。患者様の唾液やプラークを採取し、その中の細菌を特別な細菌培養器で2~4日間培養し、どれくらい細菌塊(コロニーと言います)が発生するかで虫歯菌の数を判定します。一方、唾液に関しましては、量、緩衝能、pHを測定し、虫歯に対してどれくらいの抵抗力があるかも検査します。
細菌側の要因(攻撃)と生体側の要因(防御)の両面から患者様自身の虫歯のなりやすさを判定して、それをチャートにしてわかりやすくお伝えします。
そのように客観的な判定が出ましたら、患者様個々のメンテナンスに関してどうすれば虫歯になりにくいお口の環境が確立するかを衛生士が診断します。もちろん、虫歯は生活習慣病でもありますので、患者様の食生活も十分チェックして、適切なアドバイスを行います。

・虫歯は予防が第一の治療です。

虫歯の予防は、歯科衛生士が主役です。しかし、いったんエナメル質が溶けてしまったら自然に治ることはありません。ですから早期発見、早期治療が大事なのです。早期の虫歯は削らずに再石灰化を促すケアを積極的に行います。また、歯を削らなければならない場合も、削るタイミングは歯科医師の厳しい判定のもと行い、最小限の治療で終われるようにしております。
まずは、カリエスリスクテストを受けてみませんか?
今後の虫歯予防に大いに役に立つ検査です。
詳しくは、当クリニックまでお気軽にお問合せ下さい。

なぜ、虫歯になるの?

虫歯は3つの要素が重なって発生します。虫歯菌と糖分、そして時間です。虫歯菌には多くの細菌が存在することが報告されていますが、その代表はミュータンス菌とラクトバチラス菌です。それらの菌は、栄養素として糖(スクロース)を取り込み、増殖していきます。そして、酸を産生してエナメル質を溶かしていくのが、虫歯の正体です。エナメル質はpH5,4以下の状況になれば溶けていくことがわかっているため、お口の中をそれ以上の環境にしていれば虫歯にならないことになります。また、虫歯はだいたい1ヶ月で発生することもわかっています。
そこで、酸性に傾いたお口の中を中和するのに役に立っているのが唾液です。唾液には、殺菌作用の他に緩衝作用、洗い流し作用、希釈作用などがあり、いったん溶けかけたエナメル質を正常な状態に戻す(再石灰化と呼んでいます)に大きな役割を果たしています。

虫歯の進行・治療法

虫歯の進行状態はCO~C4の5段階に分類されています。

C0

COは虫歯の初期段階で、エナメル質が少し溶け、白く濁り、溝が茶色くなったりします。 再石灰化することで、正常な歯に戻る場合があります。

治療法:要観察で適切なブラッシングを続け、フッ素塗布で治る場合があります。

C1

エナメル質が溶け、茶色または黒くなり、小さな穴が空きますが、 まだ痛みはありません。再石灰化は難しいですが、この状態の治療としては、歯を削る範囲が少なく済みます。

治療法:虫歯の箇所を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。

C2

象牙質まで虫歯が達している状態で、象牙質は柔らかいため、急激に虫歯が進行します。 ここまでくると、冷たいものや甘いものがしみるたりします。

治療法: 虫歯の箇所を削り、インレー(詰め物)やレジン(歯科用プラスチック)を詰めて、治療を行います。

C3

歯の神経(歯髄)まで虫歯が達している状態で、 神経に炎症が起きるため、ズキズキとひどく痛みを感じます。

治療法:虫歯に冒された神経を除去し、神経が入っていた根管内を消毒し、薬剤を詰める根管治療(歯の根の治療)を行い、クラウン(被せ物)を被せる治療を行います。

C4

歯の上部が全部溶けてしまい、ほとんど根だけが残った状態で、さらに炎症が進行すると神経が死んでしまい、痛みがなくなります。 この段階までくると、抜歯しか方法がないことが多くなりますが、ケースによっては歯周外科で残せる歯もあります。

治療法:多くの場合、抜歯が必要ですが、矯正的挺出や歯冠長延長術などにより歯を残せることもあります。抜歯になった場合は、ブリッジや入れ歯インプラントなどで失った歯の機能回復を図ります。

虫歯治療の症例

Case1(神経に達するような深い虫歯を特別な薬剤を用いることで無菌化をはかる症例)

う蝕が深くて神経まで達していると可能性が高いと思われました。しかし、痛みが無いため神経を残す治療法を選択しました。
治療中は、必ずラバーダムを装着して、新たに細菌が入り込まないようにします。

矢印

う蝕を染め出す液で調べたところ全体が真っ赤に染まり、広い範囲でう蝕が進行していることが確認できました。

このままう蝕を除去すると神経を取らなければならないため、あえてう蝕部は残して、周りのう蝕だけ徹底的に除去しました。

 

矢印

う蝕の部分に作用させると約3ヶ月で細菌が死滅し、う蝕で柔らかくなった歯質を硬く、石灰化してくれる画期的なセメント。
(テンポラリーセメント ソフト 松風)

残っているう蝕の部分全体にセメントを充填し、十分に硬化するまで待ちます。

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辺縁から細菌が侵入しないようにテンポラリーセメントの上に歯質接着性のあるグラスアイオノマーセメントでしっかりと仮封します。

噛み合わせのチェックを行い、問題が無ければ、この状態で約3ヶ月待ちます。

矢印

約3か月後にセメントを除去して、状態を観察します。表面は少し柔らかい部分が残っていますが、大半は石灰化した硬い歯質になっていることが確認できます。

表面の少し柔らかい歯質を慎重に、丁寧に除去していきます。う蝕は完全に無くなり、神経を取る必要もなくなりました。

 

矢印

神経を保護する材料(フロアブルレジン)を充填し、再びう蝕になりにくいように歯質を十分にカバーします。

その上にコンポジットレジンを盛り上げ歯の形態を回復します。極力健全な歯質を削らず、最小限の範囲で修復するようにします。

矢印
 
 

コンポジットレジンを使うことにより、本来の歯の美しさを再現することができます。
歯の神経と歯質を守るという当院のコンセプトが発揮された治療です。

 

Case2(虫歯菌を死滅させるために開発された画期的な薬を用いて治療した症例)

20年以上も前に詰めた金属の周りから虫歯が発生し、少し冷たいものがしみる状態です。詰め替える治療します。

 

金属を外す前にラバーダムを装着します。

 

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柔らかい歯質は極力削り取り、う蝕を染め出す液を何度も使って、神経を露出しない範囲で慎重にう蝕を除去していきます。

 

う蝕を染め出す液により、明らかに赤く染め出された部分は確実に除去します。
赤い部分が薄いピンク色になった時点で除去を止めます。しかし、この部分には細菌が残っている可能性があることを認識する必要があります。

矢印

この時点でメガボンドFA(クラレメディカル)を削った歯質に十分作用させます。約20秒という短い時間で残っている細菌は死滅することがわかっています。

その後、削った部分をコンポジットレジンにて修復します。噛み合わせの調整をして、きれいに研磨して治療は終了となります。

Case3(露出した神経を保護する治療)

以前に詰めていた材料の周りから虫歯が発生しています。

溝に沿って思った以上に虫歯が進行しており、一部の神経が露出してしまいました。

 

矢印

露出した神経の部分にMTAを貼付しました。

 

MTAの上を歯質接着性のあるフロアブルレジンでカバーします。

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削った部分をコンポジットレジンで修復します。その後、噛み合わせの調整と研磨を行います。

 

削った部分がわからないほど見た目にもきれいになりました。痛みもなく、神経が保存できました。

歯の根の治療(根管治療)とは

「歯の神経を取ります」「根の中のお掃除が必要です」など、今まで歯医者さんで言われたことはありませんか?まさしくそれが根管治療です。

根管治療は虫歯や外傷などから継発する歯の内部の感染を除去し、できるだけご自分の歯を抜かないで長持ちさせるために行う治療です。

例えば、豪華な建物でも土台がしっかりしていなければ、その建物はいずれ倒壊してしまうでしょう。同様に高価できれいなセラミックの歯を入れても、根管治療が不十分で病変ができると、せっかく装着したクラウンなどを外して再治療が必要となったり、最悪の場合、歯を抜かなければならないこともあります。そのような事態を避けるため、歯髄(歯の神経)を除去する際には将来的に病変ができないように、また、病変ができてしまっている歯であればその病変を治すために、丁寧な根管治療をしなければなりません。

このように、根管治療は歯科治療の基礎工事といえます。

言い換えれば、根管治療はその歯の寿命を決定付けるほど重要な治療であるといえます。

福西歯科クリニックの根管治療へのこだわり

当院の院長・副院長は、日本歯内療法学会の専門医です。
  • コーンビームCTの導入により、より正確な診断、より的確な処置が可能です。
  • 保険治療でも、ラバーダムの使用など徹底した無菌的処置を行っております。
  • 症例によってはマイクロスコープを使用して精密な治療を行います。
  • 感染が残っていないかを確認するために、必要に応じて嫌気培養検査を実施します。

当院では根管治療の際、ラバーダムを使用しています

ラバーダムとは根の治療する際、その歯の周りにゴムのシートを張って金具で固定することで、お口の中から歯を隔離する道具です。

根の治療を成功させるためには、根管(歯の神経が入っている管)の中に細菌を入れないようにすることが非常に重要です。しかし、唾液の中には数えきれない程の細菌が存在しますので、そのまま根管を開けてしまいますと細菌がどんどん入ってきて、新たな感染を引き起こすことになります。

唾液の浸入を防ぐための最も確実な方法がラバーダムです。世界的に見ても根の治療の際にはラバーダムを使う事が原則になっています。しかし、残念なことに日本では「手間がかかる」「患者様に不評だ」等の理由であまり普及していないのが現状です。

しかし、多くの研究結果からラバーダムをする場合としない場合とでは、治療の成功率に大きな差があることが実証されています。

当院ではラバーダムの使用を始め、科学的根拠に基づいた確実な根管治療を行っております。また必要な場合は、マイクロスコープを用いて20~30倍に拡大しながら治療を行います。

 
 

根管治療の症例

Case1(感染根管治療:根の先に病気がある歯を治療します)

Before

After

Case2(抜髄処置:炎症を起こしてしまった神経を取る治療です)

Before

After

Before

After

治療前

治療後